ハマシギ(腹に夏羽の黒班が残る)

ハマシギ ( Dunlin )

名称(ヨミ)はましぎ
中分類チドリ目
小分類シギ科
形態イソヒヨドリくらいの小柄なシギ。黒いクチバシの先が、やや下に曲がっている。夏羽では翼を畳むと背が赤褐色で、腹はべったりと黒く、他のシギと見分けやすい。反面、冬羽や幼鳥では、上面が薄めの灰褐色、腹は白くなり、特徴が乏しくなる。晩秋まで、腹の一部に黒い斑が残る場合がある。雌雄同色とされる。冬羽ではミユビシギと似ているが、ミユビシギはくちばしが短く、やや小さい。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要【分布】
ユーラシア大陸、グリーンランド、北アメリカ大陸の北極圏で繁殖し、冬はユーラシア大陸東側の朝鮮半島~ベトナム沿岸、西アジア~中東沿岸、アフリカ大陸北部沿岸、北アメリカ大陸南部沿岸などで越冬する。一見分布は広いが、6~10亜種に分けられており、未だ分類は流動的である。国内にも関東以南に冬鳥として渡来し、徳之島でも少数が越冬する。

【生態】
徳之島では、キアシシギ、アオアシシギに次いで、渡来数の多いシギ。渡りの途中の群れはメダイチドリとの混成で数十羽になるものの、島で越冬するのは数羽の群れである。主に干潟で、ごく小さなヨコエビなどの甲殻類やゴカイなどを食べ、時に種や葉を食べる肉食性の強い雑食性。クチバシで細かく干潟場を探りながら歩く姿について、海外では「ミシンのような動き」と表現されることもある。

【島内の目撃情報】
天城町内では、主にトリトリデッキ周辺の干潟で見られる。徳之島町の亀津東側にある漁港のスロープや、干潟で見られる。
観察できる場所干潟、干潮時の河口

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