キョウジョシギ(夏羽に換羽中)

キョウジョシギ ( Ruddy turnstone )

名称(ヨミ)きょうじょしぎ
中分類チドリ目
小分類シギ科
形態イソヒヨドリよりやや大きい、中型のシギ。石を裏返して採餌するため、首、くちばし、足が短い。足は、朱色に近いオレンジ色。英名でRuddy=赤っぽい色を冠するように、夏羽では翼を畳むと背に赤褐色の羽毛があり、さらに頭から胸にかけ、独特の白黒の模様があるため、頭の白黒、翼の赤褐色、腹の白、足のオレンジが相まって遠目にも目立つ。冬羽や幼鳥では、腹以外は褐色や暗褐色で、足以外は目立ちにくくなる。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要【分布】
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸、グリーンランドなど北極圏の地域で広く繁殖し、冬は北半球の中緯度以南、南半球のニュージーランド以北の沿岸で広く越冬する。国内では春秋の渡りの時期に見られ、徳之島では少数が越冬する。

【生態】
徳之島では、キアシシギ、アオアシシギ、ハマシギに次いで、渡来数の多いシギ。ただ、キョウジョシギだけで群れを形成することはほとんどなく、キアシシギやメダイチドリ、ハマシギと共に行動することが多い。主に干潟や河口でカニなど甲殻類やゴカイ、昆虫などを食べる肉食性の強い雑食性。繁殖期には、種子や果実なども食べるという。カニを捕食する際は、キアシシギのように足やハサミを振り切って外す場合もあるが、丈夫なくちばしで甲羅をつつき壊して食べることが多い。

【島内の目撃情報】
天城町内では、トリトリデッキ周辺の干潟や、天城~与名間の石灰岩の磯で見られる。徳之島町の大瀬川(ダイマル北側)であれば、石を裏返して採餌する姿を見つけやすい。
観察できる場所干潟、磯、干潮時の河口

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