トリトリデッキ前に飛来したタカブシギ

タカブシギ ( Marsh Sandpiper )

名称(ヨミ)たかぶしぎ
中分類チドリ目
小分類シギ科
形態イソヒヨドリくらいのシギ。足は黄色く長い。頭から胸にかけては薄い褐色、頭頂部はやや濃く、過眼線は黒褐色。翼の上面は濃い褐色と白の細かい斑があり、腹は白い。尾の白地は背まで伸びており、褐色の縞がある様子は、ダイシャクシギやアオアシシギなどと似ている。くちばしは、シギにしては短い。夏羽は冬羽より黒っぽくなり、雌雄同色とされる。クサシギにやや似ているが、色が黒っぽいことやで、足がやや薄緑で短いこと、干潟には飛来しないことで見分けられる。
生息種類旅鳥
概要【分布】
ユーラシア大陸北部で広く繁殖し、冬はアフリカ大陸、インド~東南アジアオーストラリアなどに渡って越冬する。国内では春秋の渡りの時期に見られ、関東以南では少数が越冬するという。徳之島では春秋の渡りの時期に見られる。

【生態】
徳之島へは1~数羽で飛来する。夏、7月初旬から見られるが、秋の渡りなのかは不明。干潟や沈砂池などの浅い水辺で、小さなゴカイや、エビなどの甲殻類、貝類、昆虫など小動物を食べる。警戒心はかなり強く、驚くと「ピッフィ ピッフィ」と鳴き続けながら上空を飛び回る。稀に、カップルでダンスするように、求愛ディスプレイをすることがある。単独の場合、他のシギに寄り添って危険を分散しよつとするが、他のシギが同様の目的で自分へ近づくと、攻撃して追い払うことがある。

【島内の目撃情報】
海域にはほとんど飛来しないとする説があるが、天城町内では、トリトリデッキ周辺の干潟で見られる。夕になるとビッフィと鳴きながら干潟上空を飛び回るので、比較的わかりやすい。(ただし、似通った声で鳴きながら飛ぶソリハシシギもいるので、要注意)徳之島町では主に諸田池で見られることが多い。また、人通りの少ない場所にある沈砂池でも見られる。
観察できる場所草丈の短い牧草地や畑、土の露出した畑

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