ズグロカモメ(夏羽が飛来するのは稀)

ズグロカモメ ( Saunders's gull, the Chinese black-headed gull )

名称(ヨミ)ずぐろかもめ
中分類チドリ目
小分類カモメ科
形態キジバトと同じくらいの、小柄なカモメ。夏羽では、頭が黒いのが和名の由来となっている。雌雄同色。冬羽では、全体に白く、目の後ろには黒い点があり、背面がいわゆるガルグレーと呼ばれる曇り空のような薄い灰色で、翼の先が黒い。また、翼をたたんだとき、後ろが白黒のしまに見える。夏冬とも、クチバシは黒くて太く短め、脚は赤黒い。夏羽、冬羽ともユリカモメによく似ており、ユリカモメはやや大柄で、クチバシが細く赤いこと、脚の赤さが鮮やかなことで見分けられる。
生息種類旅鳥
概要※絶滅危惧II類に指定されているが、中国沿岸や朝鮮半島西岸の環境悪化、卵の採取などにより減少の一途をたどり、一説には全世界で5,000羽程度ともいわれる。

【分布】
渤海や黄海、中国や北朝鮮の沿岸などで繁殖し、冬には中国南部や台湾、ベトナム、国内では主に本州中部(伊勢湾)以西で越冬する。徳之島には、秋から春にかけて時折飛来する。

【生態】
干潟の上空、10メートル前後から低いところを飛びながら、急降下してハゼやカニを捕らえて食べる。トリトリデッキ周辺では、ほとんどヒメヤマトオサガニかヒメシオマネキを食べるが、あまりに多いためか急降下しないで、歩いて捕食することもある。島に飛来するのはほとんどが冬羽で、4月ごろ稀に夏羽の個体が見られる。

【島内の目撃情報】
1、2羽で10月下旬~4月にかけて散発的に飛来し、長居せず数日で渡去する。天城町内ではトリトリデッキ周辺、徳之島町では亀津海岸で見られる。毎年飛来するわけではなく、むらがあり、2019年秋からは比較的渡来回数が増えている。
観察できる場所トリトリデッキ周辺や、亀津海岸が干潟の時

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