夜歩く、カクレイワガニ

カクレイワガニ ( Little nipper, Blackback Land Crab, Purple-backed Shore Crab, etc. )

名称(ヨミ)かくれいわがに
中分類エビ目(エビ、カニ、ヤドカリなど)
小分類イワガニ科
形態甲幅4センチ程になる、中型のカニ。甲羅は丸みのある四角形。個体差はあるものの、全体に濃い紫色の色調をしているのが特徴。陸を中心に活動するカニに共通する、厚めの体を持つ。はさみ足の根本内側が鋸の歯のように鋭く発達している。
概要国内の水族館で、名前に令和が隠れている・・・と話題になったカニが本種。

【分布】
ハワイ、オセアニアを含む太平洋西部からアフリカ大陸東岸のインド洋にかけて広く分布する。国内では、伊豆諸島や、四国の太平洋岸以南で見られる。徳之島では、夜、海岸に近い道路や農道で見かけることがある。

【生態】
夜行性のため、ほとんど見かけることはないが、特に珍しい種ではない。海岸から離れた場所にも生息している。梅雨~夏、産卵期を迎えると、メスは海岸にやってくるが、力尽きて死ぬ個体が見られることがある。

【島内の目撃情報】
天城町内では、熱帯夜になるころ、海岸近くの農道などで見られ、兼久や瀬滝など比較的標高の高い海岸台地にも普通に生息している。ヨナマビーチのプール周辺で、産卵に来たメスの死骸が散見される。
観察できる場所比較的平らな岩場や磯、漁港

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