マミジロツメナガセキレイ(天城町総合運動公園、5月)

ツメナガセキレイ ( Yellow wagtail )

名称(ヨミ)つめながせきれい
中分類スズメ目
小分類セキレイ科
形態スズメより大きく、ハクセキレイと同じくらいの大きさ。尾羽が長めだが、キセキレイやハクセキレイほど色のコントラストは強くなく、目立たない。夏羽は、背側は黄色みの強いオリーブ色、腹は黄色で、全体的に黄色っぽく、キセキレイのように、灰色や黒が目立つことはない。ただし、尾は暗褐色で外側の翅だけが白いため、広げると目立つ。冬羽では、黄色みほとんどなくなり、背側が灰褐色、腹は白くなる。

※ツメナガセキレイには、いくつかの亜種があり、もっとも多いのがマミジロツメナガセキレイ、つぎにキマユツメナガセキレイ、少ないのがキタツメナガセキレイで、それぞれよく似ており、黄色みが失われてしまう冬羽では、見分けがつかない。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要【分布】
ユーラシア大陸の中、高緯度で広く繁殖し、東南アジア、インド、アフリカなどへ南下して越冬する。徳之島では、春秋の渡りの時期に見られる。

【生態】
春秋の渡りで通過し、少数が島で越冬する。秋の渡りは早く、8月下旬には渡来しはじめる。「ジウ ジウ」と濁った声で鳴きながら飛ぶ。公園などの芝生、キビ刈りの終わった畑など、開けた場所で昆虫などの餌を探して食べる。通常、数羽の群れで行動するが、キセキレイの群れに紛れて渡ることもある。ハクセキレイやキセキレイのように、道路上で見られることはほとんどない。

【島内の目撃情報】
徳之島空港周辺で、上空からジウ ジウの声が聞かれることが多い。通常は警戒心が強いので、近くで観察することは難しいが、車からであれば比較的接近しやすい。天城町総合運動公園の陸上トラックの芝生や球場、収穫後の土だけになった畑などで採餌する姿が見られる。
観察できる場所開けた草丈の短い草地、芝生、耕して間もない畑など

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