カラムクドリ(雄)

カラムクドリ ( White-shouldered Starling )

名称(ヨミ)カラムクドリ
中分類スズメ目
小分類ムクドリ科
形態イソヒヨドリとスズメの中間くらいの大きさで、ムクドリやホシムクドリより小柄。雌雄異色で雌雄とも頭から肩にかけて灰色ではあるものの、雄は腹から後ろが白っぽく、雌は灰色。特に雄は肩の白い部分が大きく目立つが、雌はとても細い。総じて、雄は白黒灰のコントラストがはっきりし、雌は黒と灰が主である。春になり、繁殖期が近づくと、雌雄とも目の周りが茶色っぽくなる。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要【分布】
一般的には中国南部からベトナム北部周辺で繁殖し、インドシナ半島~インドで越冬するという。台湾や石垣島は黒潮の影響で温かいため相当数が越冬するが、本州~沖縄諸島に渡来することは稀である。徳之島では2014年ごろから40羽前後が越冬するようになっている。

【生態】
国内では石垣島以外では稀な旅鳥とされれるが、徳之島では冬鳥となっている。越冬時、多いときは40羽前後の群れになることがある。群れで生活するが、渡来してすぐと春の渡りのころ以外は、数羽の小集団の生活に移行する。ムクドリのようにギュルギュルとは鳴かず、小声でフルル フルルやヒュ ヒュと鳴くため、遠くからは気づきにくい。小数で渡来したときはムクドリの群れに加わって生活することもあるが、習性が異なるのか、合流するのは一時的である。樹上や草地などで、小さな虫や種子などを食べる雑食性。 他のムクドリに比べると、より安全を重視してか樹上生活を好む傾向がみられる。

【島内の目撃情報】
比較的警戒心が強めで、草地で採餌しているきに異常を感じると、茂った樹上に逃げ込む。天城町総合運動公園の草地、浅間や岡前川津辺の樹木で見られる。ムクドリや、ホシムクドリと行動を共にすることもある。日没には寝場所を求めて、他のムクドリたちと同様に新徳之島発電所の煙突の鉄骨に集まってくる。

【参考】
2020年10月から明くる3月まで、バライロムクドリ幼鳥が本種とともに、浅間周辺で越冬した。国内にバライロムクドリが飛来することは、きわめて希である。
観察できる場所天城総合運動公園、浅間や岡前周辺の果樹、牧草地

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