トウガタカワニナの一種
名称(ヨミ) | トウガタカワニナ ノ イッシュ |
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中分類 | 巻貝類 |
小分類 | 川、池の巻貝(カワニナ、タニシなど) |
形態 | ※下原洞穴遺跡の出土品 生体だったころの殻や軟体については不明。殻高が5センチを超える、大型のカワニナ。形態は、現在のタケノコカワニナに酷似する。現在の南西諸島では、大型のカワニナは、トウガタカワニナ科のスグカワニナ、ヨシカワニナが生息しているが、本種の殻径はそれらより大きく、太い傾向にある。 |
概要 | 下原洞穴遺跡のII層~IV層(約6,000~13,000年前)から出土している。主に本種とイシマキガイ、オオヤマタニシが出土することから、縄文人は本種とイシマキガイは、オオヤマタニシと同様の食べ方だったと考えられる。また、チョウセンハマグリなど大型の二枚貝が出土しないことから考えると、食べるというよりも、冬場に汁物にして飢えをしのいだ可能性がある。 【分布】 タケノコカワニナは現在の南日本に分布し、南西諸島には生息していない。ただし、最終氷期から気候が暖かくなるにつれ、数を減らしていき、絶滅した可能性がある。 【生態】 他のトウガタカワニナ科の種と同様、河口近くの汽水域や淡水域の泥地(干潟)に生息し、泥の表面のデトリタス(細かい有機物)や藻類などを食べていたと思われる。 【島内の目撃情報】 現在の秋利神川河口周辺には干潟やマングローブはないが、数千年前までは存在していた可能性がある。また、比較的新しい層ほど本種の殻は大きくなり、加えて他のトウガタカワニナ科のネジヒダカワニナ(もしくはその近縁種)やウミニナ類のフトヘナタリも出土するようになることから、環境が変化していたと考えられる。 2024年5月、同種と思われる貝殻を背負ったオカヤドカリが、松原西区の排水口付近で見つかった。 |
観察できる場所 | 現在は未確認 |
天城町の文化財、民俗、島の自然などに関わる情報を集め、公開しています。現在も様々な情報を日々登録し、拡大を続けています。古い写真、先祖から伝わる行事や昔話、貴重な農具や漁具などを調べていますが、まだまだ眠っている事物がたくさんあります。町民のみなさまが受け継がれた伝承や、お持ちの民具などがございましたら、ユイの館までお知らせいただけると幸いです。
なお、データベースに登録された写真や文書は、閲覧のほか個人資料や、教材等にご活用いただけるよう公開しています。ただし、それぞれ撮影者や筆記者の著作権がありますので、ご利用の際は天城町文化遺産データベースからの引用を明確にしてください。また、商用でのご利用については、お問合せください。言い伝え、民具などの情報や、データベースのご利用に関するご意見・ご質問は、天城町歴史文化産業科学資料センター・ユイの館( TEL:0997-85-4729 )までご連絡をお願いいたします。
データベースおよび関連コンテンツをまとめた、天城町 文化遺産データベース ポータルのURLは下記のとおり。スマートフォンサイトへのリンク、QRコードも用意しています。
http://yuiamagi.html.xdomain.jp/
広報あまぎと、データベースの連携企画、シリーズ天城遺産のURLは下記のとおり。
http://yuiamagi.html.xdomain.jp/amagi_isan/
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