コアオアシシギ(夏羽)

コアオアシシギ ( Marsh Sandpiper )

名称(ヨミ)コアオアシシギ
中分類チドリ目
小分類シギ科
形態イソヒヨドリよりやや大きく、ヒヨドリくらい。くちばしと脚が、細長いシギ。頭から背、翼の上面は灰色で、細かい黒斑がある。胸や腹、翼の下面は白い。また、背には深く切れ込む三角の白い部分があり尾につながっている。背の切れこんだ白い配色は、アオアシシギ、コアオアシシギ、ダイシャクシギ、チュウシャクシギに共通する特徴である。夏羽では灰色より褐色みが強くなり、さらに胸の部分も褐色となる。足は細長く、黄緑。アオアシシギは本種より大きく、くちばしが太い。タカブシギは褐色が濃く、足が黄色で、くちばしは短い。
生息種類旅鳥
概要【分布】
ユーラシア大陸、東欧から中国西部にかけ、中緯度よりやや北寄りの地域で繁殖する。冬はアフリカ中南部、インド、東南アジアやオーストラリアなどにわたって過ごす。国内には渡りの途中に飛来し、稀に越冬する。徳之島では、3~5月、9~10月に見られることが多い。

【生態】
徳之島へは1~3羽程度で飛来し、数日滞在して渡去することが多い。警戒心は、かなり強め。細いくちばしで、柔らかい泥に住むゴカイや、小さな甲殻類などを探して食べる肉食性。ほとんど鳴くことはない。2012年秋~2013年春にかけ、瀬滝集落にある「いじゅんひろば」で越冬したことがある。

【島内の目撃情報】
泥のある湿地を好み、干潟にある泥地、田、沈砂池などに飛来する。天城町内では、いじゅん広場、天城町総合運動公園の北東部の排水溝付近や、南西部の泥の多い干潟に見られる。運動公園の南西端にある空港との間の狭い泥地では、そっと近づくと、金網越しに数メートルの間近で観察することが可能である。ただし、ほかにも警戒心の強いシギがいること場合が多く、覚られないよう細心の注意が必要である。
観察できる場所草丈の短い牧草地や畑、土の露出した畑

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