頭に夏羽の赤さが残る、ムネアカタヒバリ

ムネアカタヒバリ ( Red-throated pipit )

名称(ヨミ)ムネアカタヒバリ
中分類スズメ目
小分類セキレイ科
形態スズメよりやや大きく、枯草のような色合いのセキレイ科タヒバリの一種。頭から背、尾にかけては褐色や緑褐色と暗褐色のまだらで、喉から腹は薄い黄褐色。喉から胸にかけ黒褐色の縦班がある。夏羽や、冬でもその名残のある個体では、ムネアカの名の由来である顔から胸にかけて赤褐色をした個体も見られる。雌雄同色。冬羽で緑褐色が強めの個体は、ほぼビンズイと見分けがつかない。ただし、ビンズイは天敵から逃れるための樹木や森林に隣接した草地を好む。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要【分布】
ユーラシア大陸の北、極北やカムチャツカ半島などで繁殖し、冬はユーラシア大陸南部やアフリカなどに移動する。徳之島では春秋の渡りの際に見られるほか、越冬する個体も少なくない。

【生態】
気の抜けたような細い声で「ピスー ピスー」と鳴いて飛ぶのが特徴。見晴らしの良い開けた草地を好む。昆虫食の強い雑食で、草地に生息する昆虫の幼虫や、草の種子などを食べる。採餌しているときは低い姿勢を保っているので見つかりにくい。島では2~10羽前後で見られることが多く、1羽でいることはまずない。

【島内の目撃情報】
徳之島空港の草地や天城町総合運動公園グランドの芝生、刈られて草丈が短くなった牧草地で見られ、50羽以上の群れで越冬することがある。また、収穫後のサトウキビ畑や、耕した直後の畑で見られることもあり、徳之島町総合運動公園でも相当数の越冬が見られる。
観察できる場所開けた草丈の短い草地、公園の芝生など

PageTop