戸森の線刻画近隣で見つかった殻

トクノシマケハダシワクチマイマイ ( A kind of Snail )

名称(ヨミ)トクノシマケハダシワクチマイマイ
中分類巻貝類
小分類陸の巻貝(カタツムリ、ヤマタニシなど)
形態殻径2センチほどのカタツムリ。褐色の殻は、通常の巻貝のように右巻きながら殻頂がなく、むしろくぼんでいる。加えて、細かい毛がびっしり生え(下面を除く)、枯れ葉や木くず、土などが絡みついている。軟体部は黒く、あまり伸ばさずに活動する。
概要環境省の絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)。以前は固有亜種とされたが、生殖器の差異などから現在は固有種とされている。なお、環境省のサイトにはトクノシマケハダマイマイと記載されたことがある。

【分布】
徳之島のみに生息する、固有種。

【生態】
基本的に夜行性で、昼間は朽木の皮の下や中でじっとしている。雌雄同体。

【島内の目撃情報】
夜間、朽木のある森林で見られるという。しかし、夜の森はハブなどの危険から、記録は少ない。天城町では、戸森の線刻画周辺で殻が見つかっているほか、下原洞穴遺跡などからも、数千年前のものと思われる殻が、少数ながら出土している。

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