オニヒラアジを捕らえたオニアジサシ

オニアジサシ ( Caspian Tern )

名称(ヨミ)オニアジサシ
中分類チドリ目
小分類カモメ科
形態体長60センチにもなる、大型のアジサシ。国内で一般的に見られるセグロカモメと同大で、アジサシの中では最大級。翼開長は140センチに至り、ヘラサギやクロツラヘラサギをしのぐ。羽毛は白く、翼の上面と背が薄い灰色。遠くからでも目立つ、太い朱色のくちばしは、わずかに先が黒い。夏羽では頭の上半分が黒く、冬羽ではゴマ塩状。アジサシ類の尾はV字に切れこんで二叉するが、本種は浅め。
概要学名「Hydroprogne caspia」は、科名が古代ギリシャ語のHydro=水と、ラテン語のProgne=ツバメを意味し、種名は世界最大の湖、繁殖地のカスピ海に由来する。世界中に広く分布するが、亜種への分化は確認されていないという。

【分布】
カスピ海周辺をはじめ、南米を除く大陸や、その周辺の島の温帯~熱帯域で局所的に繁殖する。徳之島では、春秋の渡りのシーズンに時折飛来し、中央アジアで繁殖する個体群と考えられる。2016年、北米アラスカのケープ・クルセンスターン国定公園(アメリカ合衆国指定)で繁殖が確認され、カナダのグレープスリープ湖周辺よりさらに数百キロ北に位置する。世界的な温暖化の影響とされる。

【生態】
水面から10メートル前後を飛びながら魚の群れを探し、見つけると急降下し水中へ突進、くちばしで捕らえる。食べる際、魚の向きがが悪いときは、空中に放り上げてから、くわえ直すことがある。また、とても穏やかな水面のとき、くちばしを水面に浅く差し入れたまま飛び、くちばしに当たる魚を捕らえることもある。あまり羽ばたかず、ゆっくり飛んでいるように見えるが速い。飛びながら高い声で「ピキューン」とか、しわがれ声で「シギャーウ」などと鳴く。3歳から繁殖でき、繁殖地では多数が集まってコロニーを形成、砂地、砂利、草の上などに直接卵を産み、育てる。繁殖期以外は、熱帯域で過ごすが、アフリカやオーストラリアの個体群は、あまり移動しないという。

【島内の目撃情報】
徳之島空港東側に広がるイノー(礁池)に、1~3羽で飛来する。渡来の記録は、2013年11月、2014年5月、同年10月、2015年10月、2017年10月、2018年03月、同年10月、同11月、2019年10月、同11月など、むらがある。長いときは、2週間ほど滞在した記録がある。
観察できる場所小魚の多い内湾、イノー
生息地のマップhttps://goo.gl/maps/f1QT47JXyN12

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