開花しはじめたサクララン

サクララン ( Wax plant, Porcelainflower, Waxvine, Hoya, etc. )

名称(ヨミ)サクララン
中分類被子植物
小分類キョウチクトウ科
形態サクラやランと名がつくものの、どちらとも無縁な、つる性の草本(そうほん)。つる自体は緑でなく木質化しており、気根を使って石灰岩やスダジイなどの樹木にからみつき伸びる。葉は、何の変哲もないと表現したくなるほど典型的な広楕円形ながら、とても肉厚(多肉質)で艶がある。花は直径1.5センチほどの星型で、花びら部分が薄いピンク、中心部が濃い星形の紅色をしており英名にWaxの名があるように、ろうのような艶がある。さらにそれらが、ソフトボールくらいの半球状に集まって咲くのが特徴。
概要※従来、ガガイモ科とされていたが、被子植物の新たな分類、APG体系ではキョウチクトウ科、Asclepiadoideae 亜科、ガガイモ属となっている。学名Hoya carnosaから、ホヤと呼ばれることもある。花言葉は「人生の門出」「満足」「共感」など。

【分布】
九州南部~南西諸島、台湾、中国南部、東南アジア、オーストラリアに分布、徳之島でも林内で見られる。

【生態】
常緑の多年草で、花期は5~9月。細長い十数センチのさや状の種を付け、熟すと縦に割れて、綿毛のついた種を飛ばす。葉を挿すだけで増やせるため、園芸品種としても人気がある。園芸では陽光を当てることを推奨しているが、自然状態では木漏れ日が当たる程度の薄暗いところに生える。渡るチョウとして知られる、アサギマダラの幼虫の食草。

【島内の目撃情報】
慣れれば葉だけで見つけられるが、花期に三京林道などじめじめした林道周辺を探すと見つけやすい。ウンブキでは、毎年6~7月が見ごろ。
観察できる場所三京林道、ウンブキなど
自生地のGoogleマップURLhttps://goo.gl/maps/hfgPNWYoUr12

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