収穫したオキナワモズク

オキナワモズク ( A kind of Brown algae )

名称(ヨミ)オキナワモズク
形態丸みのある根のような葉状部は、丈は30~40センチになるものの、太さ2ミリあまりしかなく、先ほど細くなる。生時のワカメやコンブに似た茶褐色。根(仮根)でがっちりと石や折れたサンゴなどに固着している。
概要モズクはもともと別種の「モヅク」のことで、ホンダワラなど別の海藻にからみつくため「藻につく」ことから名づけられた。国内では数種のモズクの名を持つ海藻が流通しているが、本土復帰した沖縄で養殖が盛んになり、今では店頭に並ぶモズクのほとんどがオキナワモズクである。

【分布】
奄美大島以南~八重山列島まで分布する、琉球列島固有種とされる。島内では、ヨナマビーチや山湾に産する。

【生態】
内湾やイノーの浅い海の砂地にある石や死んだサンゴに着く。主に3~6月に見られ、夏になると枯れてしまう。透明度が高い海では比較的深い場所でも生える。

【島内の目撃情報】
町内では、ヨナマビーチで見られる。近年は、乱獲により減少している。根こそぎ採らなければ、再び成長が期待できるが、早い時期に競うように採りきってしまう傾向から、収量も上がらず、減少も止まらない情況が続いている。

※採れたてのモズクを、海水でよく洗ってから塩をして数日置くと、甘い香りがし始め、いっそう美味しくなる。
観察できる場所ヨナマビーチ、山湾(徳之島町)

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