シマアカモズ(雄、冬羽なので全体に白っぽい))

シマアカモズ ( Brown shrike )

名称(ヨミ)シマアカモズ
中分類スズメ目
小分類モズ科
形態スズメより大きく、イソヒヨドリくらいのモズ。頭が大きく、タカのように鋭いくちばしをしており、尾が長い。アカモズの亜種(あしゅ)ながら、アカモズのように赤茶っぽくはない。頭(あたま)と翼の裏側が灰色、翼の上面はココアに似た褐色、腹は白く、脇から尾羽にかけてオレンジがかった褐色。雌雄は似た色だが、雌は頭が灰色でなくココアのような褐色で、脇に褐色の鱗模様がある。幼鳥は全体に褐色で、腹全体に褐色のウロコ模様がある。

※成鳥の雌雄とも冬羽になると色合いが薄くなること、成鳥途中の若鳥は腹のウロコ模様が薄れていくなど、それぞれの特徴が近づくため、越冬している個体は判断が難しい。
生息種類冬鳥
概要【分布】
国内では九州以南で繁殖し、冬場は移動する。徳之島では繁殖しておらず、北から移動してきた個体が少数越冬すると考えられる。

※アカモズの亜種にはシマアカモズのほか、ウスアカモズ、カラアカモズがあり、ユーラシア大陸北東部で繁殖し、冬場は南下して南西諸島や答案アジアへ移動する傾向にあるが、詳細な分布や移動は不明。

【生態】
徳之島では冬鳥。9月中旬から秋の渡りが見られるようになり、越冬した個体や春の渡りは5月ごろまで見られる。北方から飛来した一部が越冬する。高い木立と、バッタなどの多い草地が隣接する場所を好む。バッタなどの昆虫、カエル、トカゲなどを食べる肉食性。越冬中は小枝にバッタなどを刺す「はやにえ」は作らない。小さな猛禽と呼ばれるように、衝動的に自分より大きなツグミなどに襲い掛かるることがあるが、殺すことはない。モズを百舌鳥と書くのは「ぐぜり」と呼ばれる鳴き方が、小声で他の野鳥の真似を組み合わせ、複雑に鳴くすることに由来する。くちばしはほとんど開かず、喉を膨らませて小声で鳴くため腹話術のように見える。

【島内の目撃情報】
天城町総合運動公園が最も手軽に観察しやすい。冬の朝夕に、よく通る声でギギギギギギギギ・・・と鳴くので見つけやすい。ごく稀に渡り途中のアカモズも見られる。
観察できる場所公園など、高い木と草丈の低い草地が隣接するところ
生息地のマップhttps://goo.gl/maps/SWKGEYWgH6v

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