ボウズハゼ(三京川)

ボウズハゼ ( Monk goby )

名称(ヨミ)ボウズハゼ
中分類スズキ目
小分類ハゼ科
形態全長20センチになるハゼ。体は比較的細長い。情況により体色を変化させる。全体に褐色で、背には暗褐色の横しまがある。腹側は白っぽい。胸びれの下の腹部には、腹びれ2枚から変化した吸盤がひとつある。
概要【分布】
関東以西の太平洋岸に分布し、南限は台湾北部とされる。徳之島でも比較的流れの速い河川で見られる。

【生態】
両側回遊(りょうそくかいゆう)で、夏から初秋にふ化した稚魚は降海して3センチ程度に成長し、次の初夏に河川を遡上する。吸盤の吸着力は強く、少々の堰堤やダムなどの急斜面や垂直面でも遡上できる。日当たりの良い、石や岩盤の川床の場所に好んで住み、石などの表面についた藻類を食べる。産卵は石の裏側で、ふ化するまでオスが卵を守る。

【島内の目撃情報】
相当数生息しているものの、実際に目にすることはほとんどない。大雨の後の増水したダムの放水路や、砂防堰堤で見られることがある。三京川で見られていたが、2020年現在では見かけなくなった。

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