オキナワオオミズスマシ

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オキナワオオミズスマシ ( A kind of Whirligig beetle )

名称(ヨミ)オキナワオオミズスマシ
中分類コウチュウ目
小分類ミズスマシ科
形態2センチになる大型のミズスマシで、世界最大級とされる。本土でミズスマシといえばアズキ大だが、本種はアーモンドくらいある。上から見ると楕円形で、全体が黒いが、くすんだ黄銅のような鈍い光沢がある。腹の後端が、硬い前翅よりも突出している。左右の複眼は、水中と水上を見られるよう上下に区切られているため、4つ目に見える。

【参考】
ミズスマシは機能的に複眼が上下に分かれているが、他の昆虫では、竹を食べるサビアヤカミキリでは、太い触角を避けるように、上下に複眼が分断されている。眼よりも触角の位置を重視(嗅覚を重視)したためと考えられる。カミキリムシには、触角を避けて変形した複眼を持つものが少なくない。
概要鹿児島県のレッドリストでは、絶滅危惧Ⅱ類。

【分布】
徳之島、沖永良部島、沖縄島(沖縄本島)に分布するとされる。

※本種のほか、成虫が1センチほどのオオミズスマシも島内に分布している。

【生態】
緩やかな河川や池で、直径50センチほどの円を描くようにクルクル素早く泳ぎ回る。水中にもよく潜る。落水した昆虫や、羽化する水生昆虫などを捕食する肉食性。やや寒い時期は、比較的ゆっくり泳ぎ、厳冬期は見られない。前足は捕獲用で、中足と後足の4本で水をかくため、速く泳ぐことができる。幼虫は、ゲンゴロウのように空気呼吸でなく、えらが発達しているため、水面に上がることなく生活できる。産卵期など、詳しい生態はよく分かっていない。

【島内の目撃情報】
河川の上流域にある砂防ダムなど流れの緩やかな場所や、池などで見られる。開けた明るい水域でなく、周囲を木立に囲まれた薄暗い環境を好むと考えられる。
観察できる場所森林に囲まれた止水、または緩やかな流れの川

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