マダライモ

マダライモ ( Hebrew cone, Black-and-white cone )

名称(ヨミ)マダライモ
中分類巻貝類
小分類海の巻貝(サザエ、ウミウシなど)
形態殻高6センチあまりになるイモガイ。巻きの部分が短く、殻口が前後に長いため、通常の貝殻とは逆の円錐形に見える。名の通り、白地に黒褐色の四角い斑が帯状に3~4列並んでいる。細いほうが前で、軟体部は黒っぽい。生時でも殻に藻類が生えているため、生死が判りづらい。食用にするマガキガイ(トゥビンニャ、トゥビニャ)と殻の形が似ているが、全く別種。
概要【分布】
ハワイ、オセアニアを含む西太平洋からインド洋の暖海に分布する。国内では紀伊半島以南に生息し、徳之島でもサンゴ礁や岩礁で見られる。

【生態】
イモガイ類は、毒腺に歯舌が変化した銛がつながっており、それを動物に刺して麻痺させ捕食する肉食性。本種では死亡例はないが、毒の銛があるので扱いには注意が必要。潮溜まりなど潮干帯から水深20メートルまでのサンゴ礁や岩礁に生息し、主にゴカイなど多毛類を捕食する。

【島内の目撃情報】
サンゴ由来の岩場の海岸、潮溜まりなど見られる。
観察できる場所石灰岩の磯、潮干帯にある潮溜まりの岩陰

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