ツマムラサキマダラの雄

ツマムラサキマダラ ( Striped blue crow )

名称(ヨミ)ツマムラサキマダラ
中分類チョウ目
小分類タテハチョウ科
形態開張すると9センチあまりになる、マダラチョウ。マダラチョウに共通する、黒い体に白い斑点がある。雌雄とも翅の表面(背面)は一見こげ茶色に見えるが、ツマムラサキの名の通り、光の当たり方によって翅の先が青紫/コバルトブルーに輝く。雄は表裏ともにこげ茶地に白い斑点が散在する。雌は後翅の表裏に、線香花火が散るような白い帯状の模様が特徴。どちらかというと雌の方が派手目ながら、青紫の部分は雄が広く光沢も強め。足は4本に見えるが、前脚は退化し折りたたまれている。
概要【分布】
インドから東南アジア、台湾、国内では奄美大島以南の南西諸島で見られる。徳之島でも見られることあるが、安定していない。

【生態】
平地から低山にある森林の林縁に生息する。幼虫はクワ科イチヂク属のガジュマルやキョウチクトウ科のリュウキュウテイカカズラなどを食べ、体内に毒を蓄積し、成虫になっても毒は抜けない。

【島内の目撃情報】
林道や森林の開けた場所で見られ、以前は天城町内では三京林道などで限定的に見られていたが、近年(2020年現在)では、三京林道のみならず、美名田林道で見られるほか、時に天城集落や松原西区の海岸などでも見られるようになり、頻度は格段に増加している。

※奄美大島では近年定着しているようで、交尾している姿も記録されており、林道のみならず名瀬長浜の市街地や古仁屋のせとうち海の駅周辺でも見られるようになっている。
観察できる場所センダングサの多い林道わきなど

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