ツマグロヒョウモンの交尾(雌が雄をぶらさげて飛ぶ)

ツマグロヒョウモン ( Indian fritillary )

名称(ヨミ)ツマグロヒョウモン
中分類チョウ目
小分類タテハチョウ科
形態メスが大きく、開張すると9センチあまりになるヒョウモンチョウ。雄はヒョウモンの名の通り、翅の表(背面)がオレンジ色地に黒点が散在し、特に後翅の表にある黒縁が特徴。雌は鮮やかで、ツマグロという名の通り、前翅の表の先端が特に青黒く目立ち、後羽の黒縁も太くつながって見える。また前翅の地色はオレンジだけでなく、前にいくほど赤くなっており、毒チョウのカバマダラに擬態しているとされるが、本種の方が派手目。雌雄とも、裏は褐色や黄褐色で、比較的地味な色合いとなっている。
概要【分布】
アフリカ大陸、ユーラシア大陸の中東から東アジア、朝鮮半島、日本にかけてと、さらにオセアニアにわたる熱帯、温帯域に広く分布。国内では、本州の関東・信越地方より西側、四国、九州、南西諸島で広く見られる。擬態しているとされるカバマダラよりも、寒さに強い。

【生態】
幼虫は黒地に赤い縦線や棘を持つが毒も毒針もない。スミレ属の植物、野生のスミレ類のみならずパンジーやビオラなどの園芸植物などを食草にして、全国に分布を広げている。春から秋にかけて何度も発生するとされる。成虫の雌はカバマダラに擬態しているとされるわりに、同時に見られることはほとんどない。

【島内の目撃情報】
公園や花壇、道端や庭など、開けた場所にあるスミレ属植物、リュウキュウコスミレ、リュウキュウシロスミレ、パンジー等の周辺で見られる。
観察できる場所平地のスミレ属植物の周辺

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