アミアイゴの稚魚(ヨナマビーチ、7月)

アミアイゴ ( Little spinefoot )

名称(ヨミ)アミアイゴ
中分類スズキ目
小分類アイゴ科
形態18センチ前後の小型のアイゴ。体は側偏しており、黄褐色で迷路のような複雑な模様が入り黒班が入ることもある。腹は白っぽい。背びれ、尻びれにある鋭く尖った棘条には毒腺があり、生死を問わず刺されると激しく痛む。幼魚のころは、黄色っぽく見えることが多い。鱗はとても小さく、無いように見える。
概要【分布】
フランス領ポリネシアを含むオセアニア、太平洋西部、インド洋の暖海に分布する。国内では駿河湾以内でみられる。

【生態】
昼行性。主に藻類を食べる雑食性。成魚は数匹の群れが、外洋の岩礁やサンゴ礁周辺、透明度の高い漁港などで見らる。稚魚は孵化してからしばらくは、沖の表層で群れてプランクトンなどを採餌して成長、数センチになると塊のような群れになって接岸し、リーフ内で藻類を食べるようになる。


【島内の目撃情報】
夏休みのころ、天城町内ではヨナマビーチの内側や、ムシロ瀬の潮溜まりで稚魚の群れが見られる。

※沖縄では仕事を休んで稚魚の漁をする人もいるほど好まれているが、徳之島ではそれほどでもない。潮溜まりにのこされたものを網で捕獲し、まるのまま、酢味噌和えやスクガラス(塩辛)にする。島口ではスク、シュク、アイヌクゥとも呼ばれる。

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