アマミミナミサワガニ

アマミミナミサワガニ ( A kind of Freshwater crab )

名称(ヨミ)アマミミナミサワガニ
中分類エビ目(エビ、カニ、ヤドカリなど)
小分類サワガニ科
形態甲幅3センチほど。サワガニと異なり甲羅は丸みが少なく、角ばっている。足や甲羅の下部は比較的薄い褐色、甲羅の上部は濃い褐色で、細かな斑点がある。色が薄く、足が比較的細いものの、海辺にいるイワガニやベンケイガニなどと形態が似ており、サワガニのイメージとは離れている。
概要※オキナワミナミサワガニの亜種とされていたが、2004年9月にサワガニ科の新属、アマミクサワガニ属の新種となった。

【分布】
奄美群島の固有種とされているが、屋久島、口永良部島でも捕獲例がある。森林の沢、枯れない側溝などで見られる。

【生態】
夜行性で、落ち葉や昆虫、ミミズなど手当たり次第ほとんどのものを食べる雑食性と考えられる。雌は海に下ることなく、夏から秋に産卵し、卵は稚ガニになるまで腹にかかえたままである。幼生はゾエアやメガロパといったプランクトンの時分を卵の中で過ごし、卵は大きく成長する。そのため、産卵数は少ない。卵から出て稚ガニになると、母ガニは流れの遅く浅い沢などを探して放つ。

【島内の目撃情報】
夏から秋の夜、林道わきで水が枯れていない側溝や、その近くの林道を歩く姿を見られることが多い。大型のサカモトサワガニに比べると数は少なく、うっそうとした森林の水辺で見られる。

※夏の沢や水辺には、ハブやガラスヒバァなどの毒ヘビが多いので、観察には注意が必要。
観察できる場所蒸し暑い夜の林道の側溝、もしくは雨上がりの林道

PageTop