オニカマス(大物用の釣り針が上あごに残る)

オニカマス ( Great barracuda, Giant barracuda )

名称(ヨミ)オニカマス
中分類スズキ目
小分類カマス科
形態全長1.5メートルを超える大型のカマス。サンマのような細長い魚体で、全体に銀色で背側はやや黒っぽい縞状の班がある。大きな口には、鋭い乱杭歯が並ぶ。尾びれの後端の形状が特徴で、頭を左にしたとき{(始め中括弧)に似ている。
概要【シガテラ中毒に注意!】
熱帯の海、特にサンゴ礁に生息する植物プランクトンの一種が毒を生産するが、食物連鎖と生物濃縮により肉食の魚類にも蓄積される。食べる場合は50センチ、2キロ未満であれば、毒の蓄積量が少ないとされる。大型魚になるほど放流が惜しくなるため、中毒になりやすい。外見で毒の有無を見分ける手段はなく、シガテラ毒は筋肉や肝臓など全身に含まれ、冷凍、加熱調理などによる解毒は不可能である。

★島には、シガテラ毒の有無を見分ける、毒は加熱すると消える、毒は内臓だけにある、といった迷信がある。それについて、沖縄県で実施された調査内容が下記の「関連URL」に記載されているので、是非とも確認していただきたい。

【分布】
世界中の温帯から熱帯の海域に広く分布する。国内では関東以南に分布し、徳之島では幼魚は河口域で、成魚は外洋の中、表層で見られる。

【生態】
幼魚は内湾や汽水域でエビや小魚を、成魚はイカや魚を食べる肉食性。獰猛で、人が襲われることもある。

※釣り針に掛かることがあるが、歯が非常に鋭く、航空機や防弾チョッキ等に用いられるケブラー繊維であっても、あっさりと食いちぎってしまう。

【島内の目撃情報】
幼魚は河口や漁港で見られる。成魚は外洋の表層・中層を回遊し、潮通しのよい磯やどん深の浜などで見られる。
観察できる場所河口や漁港周辺、透明度の高い外洋の表層・中層
関連URLhttp://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/eiken/kagaku/siguatera.html

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