キノボリトカゲ

キノボリトカゲ ( Ryukyu tree lizard )

名称(ヨミ)きのぼりとかげ
中分類有鱗目(トカゲ、ヘビ)
小分類アガマ科
形態30センチ近くなるトカゲ。メスはやや小さい。とても尾が長く前長の65~70%を占める。全長に対して頭と体の比率は小さいため、長さほど大きな印象はない。緑や黄緑から、暗褐色に体色を変化させることができる。尾の部分に一定間隔で暗色の帯があり、しましまに見える。雄は緑が鮮やか。足は長く、特に後足は長く、指は細長い。急いで逃げる場合は、後足のみで走って逃げるが、その姿はエリマキトカゲに似ている。(エリマキトカゲもアガマ科である)
概要【分布】
徳之島で見られるのは、奄美群島と沖縄諸島に生息する固有亜種、オキナワキノボリトカゲ。その他、宮古列島から台湾にかけて別亜種が生息し、それぞれ分布域によりサキシマ、ヨナグニ、キグチの名を冠する亜種名となっている。

【生態】
昼行性ながら、森林の薄暗い日陰を好む。外敵が近づくと、樹幹の反対側へくるりと回ってかわす。昆虫など節足動物をはじめ、小さなヤモリなど爬虫類も食べる肉食性。非常に長い尾は自切・再生はできず、樹上を移動する際や、地上を走って逃げる際にバランスをとるために利用すると思われる。

【島内の目撃情報】
薄暗い林道周辺の樹幹、林道や県道618号線のように森林を横切る路上で見られることがある。平地でも、湾屋川下流両岸のような、断崖に森林の名残が見られる場所にも生息する。
観察できる場所三京林道など暗い森林を横切る道路上や、周辺の樹幹

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