オキナワハクセンシオマネキ

オキナワハクセンシオマネキ ( Perplexing Fiddler Crab )

名称(ヨミ)オキナワハクセンシオマネキ
中分類エビ目(エビ、カニ、ヤドカリなど)
小分類スナガニ科
形態甲幅2センチほどの、シオマネキ。雄は左右どちらかのはさみが大きく、白や黄色で、他のシオマネキに比べて体のわりにはさみが大きい。眼柄(がんぺい)≒目の根元の棒の部分は長い。甲羅は白黒のツートーンに見える場合が多く、足は白と褐色、褐色と暗褐色などのまだら模様が多い。総じて他のシオマネキより白っぽく見え、ふりかざす大はさみは目立つ。
概要【分布】
奄美大島から台湾、フィリピン、マレー半島、シンガポールからオーストラリア北部やパプアニューギニアにかけ分布するが、ニューカレドニアやフィジーでは記録がない。徳之島では、草が生えるような乾いた海岸に多く、ベニシオマネキの近くで見られることが多い。

【生態】
干潟になっている時間が長く、めったに潮がかぶらない乾いた砂泥や砂礫を好む。他のシオマネキよりも泥の少ない場所に多い。春から秋、暑いと感じられる日に巣穴から出てくるが比較的寒さに強い。警戒心が強く、素早く巣穴に逃げ込む。雄は雌の気を引くために、大はさみを大きく振る。雄どうしが大はさみの見せ合いや、はさみ合い、タックルなどで争う。体に比べて大きなはさみで、他の大きなシオマネキにも勇敢に争いを挑む。砂泥に含まれる有機物=動物の死骸や植物のかけら、プランクトンなどを砂泥ごと口に含み、こしとって食べる。産卵期は夏から秋と考えられるが、卵や幼生の大半は外洋に流出してしまう。

【島内の目撃情報】
泥が多く、濡れてぬかるむ場所にはおらず、乾いた場所にいるが、すばやく巣穴に逃げ込むため気づきにくい。しかしながら、しばらくすると出てくることと、数が多いため観察はしやすい。天城町内では、松原西区から岡前川津辺の海岸が草地になっている地域で見られる。トリトリデッキの下でも見られる。
観察できる場所松原漁港南側からトリトリデッキ周辺
生息地のGoogleマップURLhttps://goo.gl/maps/5TkAfzDSR6U2

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