オオジョロウグモ ( Northern Golden Orb Weaver )

名称(ヨミ)オオジョロウグモ
中分類クモ類(クモ、サソリモドキなど)
小分類クモ目
形態雄は体長1センチあるかどうかだが、雌は5センチほどになり、巣を張るクモのなかでは日本最大。足は長く、腹が細長い。雄は濃いオレンジ色。雌は変異が大きいが総じて胸が褐色で、腹は黒っぽい地色で背中に黄色い縦縞が入る場合が多い。時にほとんど黒一色のような個体も見られる。
概要【分布】
国内では奄美群島以南、中国南部、東南アジアおよびパプアニューギニアに広く分布。徳之島でも集落から林縁まで広く見られる。

【生態】
春先から秋にかけて現れ、秋には次第にジョロウグモに入れ替わる。雌は軒先や木々の間などに大きな巣を張り、巣の中央に頭を下にして昆虫などの獲物が掛かるのを待つ。雄は雌の巣の上のほうにいて、雌との交尾のチャンスを待つ。交尾に失敗すると雄は雌に捕食される。丈夫な巣の網には、時にアブラコウモリやメジロ、セッカ、シジュウカラなどが掛かる。アマミヒヨドリが動けなくなっていた例もある。

【島内の目撃情報】
庭木や軒先など、集落の中でも簡単に見つけることが出来る。雄はなかなか見つからず、かわりにアカイソウロウグモが数匹ほど同居していることがある。
観察できる場所風雨をよけられる軒先や丈夫な木立がある、風通しの良い場所

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