オニヒザラガイ

  • 画像切り替えサムネイル画像 その1

  • 画像切り替えサムネイル画像 その2

  • 画像切り替えサムネイル画像 その3

  • 画像切り替えサムネイル画像 その4

オニヒザラガイ ( Chitons )

名称(ヨミ)オニヒザラガイ
中分類ヒザラガイ類
形態楕円で全長7センチほどになる。もっと大きくなる地域もある。中央に8枚の白っぽい殻が並んでおり、その周りの肉帯には黒っぽい棘が密生するのが特長。他の国内産ヒザラガイは本種ほど棘が発達しない。殻が分割し、柔軟な肉帯を持つ構造によって、アワビなどよりも岩やサンゴの曲面に隙間無く張り付くことが出来る。色については、付着する海草の色合いによっても変化する。
概要【分布】
西太平洋からインド洋にかけて広く分布するが、スポット的に分布しない地域があるというデータがある。徳之島では、日当たりの良い潮干帯の岩場に見られる。

【生態】
満潮時に採餌する、あるいは夜間のみ採餌するともいわれるが、定かではない。岩の表面にコケのように生えている藻類を、鉄分を含む強力な歯舌(しぜつ)で、岩ごと削り取って食べる。繁殖行動など、不明点が多い。

参考:徳之島ではクージマと呼び食用にする習慣がある。下茹でしてから殻や棘、内臓などを丁寧に取り除いてから利用する。味や食感はトコブシに似ている。家庭によって調理法は様々だが、奄美群島で特徴的な油味噌にしたり、酢味噌で和える。フライや野菜などと共に炒めることもある。時期が重なると、イソアワモチとともに採集され、一緒に調理される。ただし、イソアワモチはぬめりと汚れを取り去るのに、更に時間を要する。

【島内の目撃情報】
石灰岩の海岸で、海草が岩に付着している海岸で見られる。
観察できる場所町内の岩場の海岸なら、どこでも観察できる。

PageTop