オビトカゲモドキ(雌)

オビトカゲモドキ

名称(ヨミ)オビトカゲモドキ
中分類有鱗目(トカゲ、ヘビ)
小分類トカゲモドキ科
形態ヤモリより大きく、10~15㎝くらい。近縁のクロイワトカゲモドキより小柄。体の上半分が和菓子のこしあんのような黒紫色で、背と尾に帯が入る。帯のうち、背のものは昼間はサーモンピンクになり、夜間は白い。尾の帯は常に白い。尾は争いが原因で切断されることが多いと考えられ、再生した尾の個体が多々見られる。再生した尾の模様は帯にならず斑になる。オスはやや小さめで、尾を立てて歩くことが多い。指先はヤモリのような吸盤でなく、鋭い針のような爪になっており、石垣のみならず、側溝のコンクリート壁なども昇り降りする。
概要鹿児島県の天然記念物。絶滅危惧IB類。
環境省の定める「日本の絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」により、希少野生動植物種に指定されているため、捕獲、販売、譲渡などが原則禁止されている。実施する場合は、環境大臣の許可が必要となる。

【分布】
徳之島のみに分布する固有種。森林の沢や川沿いのみならず、集落周辺でも人が入らない水辺の近くに生息する傾向がある。

【生態】
夜行性で昆虫、クモ、ミミズなどを食べる肉食性。冬場は落ち葉の下などで越冬し、夏日になる5月ごろから活発に活動を始める。卵生で、メスは卵を持つと見た目に判るほど腹が大きくなる。石垣や側溝を上り下りするが、樹上には登らず地上で生活する。

【島内の目撃情報】
沢の近くを通る林道や、草木が茂った川の側を通る道路などで夜に見られる。雨上がりなど湿度の高い夜に、路上に居ることが多い。夜の林道では、尾を立てた姿が落ち葉に似た姿で静止しているため、自動車轢かないよう注意が必要である。
観察できる場所湿り気の在る林道、草木が生い茂った川の近く

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