ケナガネズミ(目はストロボで光っているが、黒い)

ケナガネズミ ( Ryukyu long-tailed giant rat )

名称(ヨミ)けながねずみ
中分類ネズミ目
小分類ネズミ科
形態尾が長く、体と尾が共に30センチほどになる国内最大のネズミ。頭や背の体毛は、黄色がかった褐色の短いものと、黒っぽく長いものが混生する。腹部の体毛は灰色。尾は根元半分が褐色、先は白い。樹上生活に適した、鋭い爪を持つ。幼獣は、全体に灰色がかった褐色、もしくは黒っぽい褐色で、尾の先だけが白い。
概要国の天然記念物。
環境省の定める「日本の絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」により、希少野生動植物種に指定されているため、捕獲、販売、譲渡などが原則禁止されている。実施する場合は、環境大臣の許可が必要となる。
島口でジュージル、ズージルと呼ばれる。

【分布】
日本固有種で、奄美大島、徳之島、沖縄島北部のみに分布する。常緑広葉樹林の森林に生息する。

【生態】
夜行性で、ほとんど樹上で生活する。木の実や昆虫を食べる雑食性。ヤマモモは実でなく、種を食べる姿が観察されている。あまり人を恐れず、おっとりした性格のため捕まってしまうことがある。これまで昼間は樹洞で休むとされてきたが、現代において樹洞は少ないことと、かつ天敵のヘビ類に襲われやすいことから、非繁殖期は樹上の直射日光や雨水が当たらない安定した場所でも休むと考えられる。

【島内の目的情報】
林道やその周辺の樹上、森林に接したり、森林につながる川筋をまたぐ道路などを歩く姿が見られる。ただし、機会は極めて少ない。
観察できる場所林道や周辺の樹上

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