浅間の牧草地に飛来した、ナベヅル

ナベヅル (Hooded Crane)

名称(ヨミ)なべづる
中分類ツル目
小分類ツル科
形態アオサギほどの大きさで、ツルにしては小柄。ツルは白い印象があるが、本種は首から上だけが白い。首から下は濃い灰色で、ナベヅルの名は、その黒っぽさが鍋についた煤(すす)の例えに由来する。額が赤く見えるのは黒い羽毛のまばらな部分から赤い皮膚が見えるため。雌雄同色。
生息種類旅鳥
概要国の天然記念物。二国間渡り鳥等保護条約、ワシントン条約により国際希少野生動植物に指定されている。

【分布】
ユーラシア大陸北東部で繁殖し、越冬のため国内にも飛来する。鹿児島県出水平野では、1万羽あまりが越冬している。徳之島には毎年ではないが、1羽ないし数羽が飛来し、数日滞在する。

【生態】
島内では、牧草地でタイワンツチイナゴなどの昆虫などをとらえて食べることが多い。空港周辺の草地で採餌する。人目につかない、サトウキビ畑に囲まれた草地を用心深く移動するため、大きさのわりに見つかりにくい。干潟に現れたこともあるが採餌しておらず、安全な休憩場所として利用していた。

【島内の目撃情報】
島内でツルの目撃情報があるが、ほとんどがアオサギ、またはコウノトリである。天城町浅間、岡前の牧草地や休耕している畑で見つかったことがある。
観察できる場所人通りが少なく、周囲に樹木の少ない平地の牧草地。

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