鳴いている、リュウキュウアカショウビン

リュウキュウアカショウビン (Ruddy Kingfisher)

名称(ヨミ)りゅうきゅうあかしょうびん
中分類ブッポウソウ目
小分類カワセミ科
形態ヒヨドリほどの大きさで、カワセミと同じく頭とくちばしが大きい。全身が赤茶に見えるが、翼はやや紫がかっている。夏羽が新しいうちは、角度によって羽毛の表面が紫色に光る。くちばしと足は真っ赤。腰に空色の羽毛がある。雌雄同色。幼鳥はくちばしがやや短く、全身がくすんだ色合いである。亜種アカショウビンは、翼の紫が薄く、腰の羽毛は白っぽい傾向があるとされる。
生息種類夏鳥(渡鳥)
概要【分布】
南西諸島や東アジアで繁殖する夏鳥で、東南アジアやインドで越冬する。徳之島では庭木や森林の樹洞、川の土手などを利用して営巣するため、巣を作りやすい場所で見られる。

【生態】
4月中旬から下旬に渡来し繁殖、9月中旬に渡去する。「キョロロロロロロ」と特徴的な通る声で鳴き、縄張りを宣言する。「クッカルルル」とも鳴き、本種の徳之島における方言名「クッカル」や「コッカル」などは、その声の聞きなしに由来すると思われる。昆虫やクモ、トカゲ、カニ、魚、カタツムリなどを食べる肉食性。獲物は枝などに叩きつけ、やわらかくしてから食べる。樹洞を利用したり、川の土手や枯れたソテツに穴を掘って巣を作る。営巣中や子育て中は気が強く、ガラスに映る自分を感じて突進し、ときに首の骨を折って死ぬこともある。餌や営巣地が似通っているリュウキュウサンコウチョウとライバル関係にあり、互いの声に反応して近づいてきたり、争う姿が見られることがある。夜間は保温のため、くちばしを羽毛に納め、頭を後ろ向きにして休む。

【島内の目撃情報】
集落内で営巣することもあるが、大きな木の樹洞や土手に穴を掘って利用することが多いため、山麓の沢や平地の大木のまわり、川沿いで見かけることが多い。夜明けごろ縄張りを宣言しながら飛び回るため、鳴き声を頼りに探すと見つけやすい。

※関連URLに音声データあり。
観察できる場所山の沢沿い、鳴き声のする周辺
関連URLhttps://drive.google.com/file/d/1tWTs2xV8iREQ_fr2BTWtJRxhLPXC5S0U/view?usp=sharing

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