シロハラ

シロハラ (Pale Thrush)

名称(ヨミ)しろはら
中分類スズメ目
小分類ヒタキ科
形態イソヒヨドリよりわずかに大きい。頭は黒っぽい褐色、首や背、翼は茶褐色。胸から脇にかけて淡い茶褐色で腹から尻にかけて白いが、白い部分は少ない。細く黄色いアイリングがある。雌雄がほぼ同色だが、雌は頭の色が薄い。低く飛んで茂みに逃げ込む際に、尾羽の両脇が白いので区別しやすい。

※よく似たアカハラは、脇が赤茶であることで見分けられるが、周囲を警戒する際に頭を上げ、翼を下げる姿勢をとるため、脇が見えないことがあるので注意が必要。また、アカハラは渡来数が少なく、比較的開けた草地や芝生にいることが多い。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要【分布】
沿海地方を中心に繁殖しており、越冬のため南下し、朝鮮半島や中国南東部、国内では関東以西や南西諸島に渡来する。徳之島では、もっとも目に付きやすい冬鳥で、木や草が茂っていれば、集落やサトウキビ畑、山までどこでも見られる。

【生態】
採餌中は細い声で「ツィィィィィィー」や、くぐもった声で「クォッ」と鳴く。人間が近づいたり、危険が迫ると「ククチッ、ククチッ」と警戒声を出しながら茂みに逃げ込む。越冬のため渡来し、主に地面や芝生で小さな昆虫などを探すが、樹上でセンダンの実など採餌することもある雑食性。果実なども食べるがアマミヒヨドリよりも順位が下のため、あまり近づかない。11月頃になると渡来数が増えるため、餌場となる庭先や公園の芝生で争いが起こり、イソヒヨドリやツグミなどとも争う。繁殖のため3月ごろから渡りを始めるが、その時分になるとさえずりの練習を始め「キョロロン、キョロロン」と鳴く。

【島内の目撃情報】
庭の植え込み、草木やサトウキビなどが茂っている場所があれば、どこでも見かける。近づくと逃げてしまうが、春先に暖かくなるころには、あまり逃げなくなる。
観察できる場所集落から森林までどこでも見られるが、草の伸びた庭先が見やすい

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