セイタカシギ(雄)

セイタカシギ (Black-winged Stilt)

名称(ヨミ)せいたかしぎ
中分類チドリ目
小分類セイタカシギ科
形態体の部分はキジバトくらいだが、足がとても細長い。雄は頭から翼、背にかけて黒く、足は赤やサーモンピンク。雌は翼と背のみ黒く頭は白い。雌雄とも虹彩は赤い。くちばしは真っ直ぐで細長く、黒い。幼鳥は黒い羽毛部分が褐色で、足や虹彩の赤さも淡い。英名のStiltは竹馬の意。
生息種類旅鳥
概要【分布】
インドから東南アジアに広く分布する。以前は稀に記録される程度だったが、1970年代以降、東京湾や伊勢湾付近で繁殖するようになり、比較的一般的な旅鳥として観察されるようになった。徳之島では繁殖しておらず、春秋の渡りの時期に見られる。

※参考
オーストラリアに広く分布するオーストラリアセイタカシギ(White-headed Stilt)が、国内でも稀に観察されることがある。

【生態】
警戒しているとき「ケッ」「プェッ」など甲高い声を出す。泳ぐことは出来ないが、足が長いため深めの水深がある水辺で採餌することができる。小さな昆虫、エビ、カニなどの甲殻類、ゴカイ類、イトミミズなどを食べる。徳之島には、あまり大きな群れで飛来しないが20羽程度の群れで見られることもある。台風や大潮の満潮時など、干潟がなくなっている時間帯には、公園の芝生などでも採餌することがある。休むときは片足立ちになることが多く、一度足を畳んだ姿勢になると、数メートル程度ならばケンケンするように片足跳びで移動する。安心できる場所では、完全に地面に座り込んで休む。渡りの途中などで疲れた際に、かかとをついてうたた寝することもある。

【島内の目撃情報】
最もよく見られるのは、徳之島町の諸田池である。亀津の大瀬川にも現れる。天城町内では松原から浅間にかけての干潟、浅間の池田川や南川(半田橋周辺)、天城の上名道池、瀬滝のいじゅん広場などで見られる。
観察できる場所水深の浅い池、干潟、河口

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