ムナグロ(夏羽)

ムナグロ (Pacific Golden Plover)

名称(ヨミ)むなぐろ
中分類チドリ目
小分類チドリ科
形態キジバトとイソヒヨドリの中間くらいの大きさ。冬羽は全体に、黄、黒、褐色、白の細かいまだら模様。メスはやや黒味が薄いが、ほとんど見分けがつかない。夏羽になると顔から胸、腹にかけて黒くなり、名の由来となっている。「キョッ」「キフィーヨ」などと鳴く。ダイゼンに似るが、ダイゼンは大きく、黄色味がなく白黒に近い。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要【分布】
ユーラシア大陸の北東、シベリアや北極圏で繁殖し、越冬のために国内各地の海岸や畑、草地などに飛来する。本土では越冬個体が少ないが、南西諸島では一般的な冬鳥。徳之島では刈った後のサトウキビ畑や牧草地、磯、干潟、運動公園などで普通に見られる。

※参考
北米大陸ではアメリカムナグロ(American Golden Plover)、ユーラシア大陸北西部ではヨーロッパムナグロ(Eurasian Golden Plover)が繁殖している。よく似ているが、それぞれ別種で、国内には稀に飛来する。

【生態】
畑や草地では昆虫、植物の種子を食べ、海岸ではカニ等の甲殻類、ゴカイ類を食べる。あまり人間を恐れないため公園の芝生や、少年野球の試合中の球場でも採餌することがある。人間が近づくと警戒のために静止し、首を上下に振って距離を測る動作をする。秋冬に飛来するため、ほとんどが冬羽だが、稀に夏羽の名残、顔や腹部が黒い個体も見られる。

【島内の目撃情報】
磯や干潟で見られるが、砂浜には餌が居ないため飛来しない。天城町総合運動公園の遊具の周囲の芝生、球場で採餌する姿が見られ、、陸上トラックの内側で休むこともある。松原から浅間にかけての干潟に多く、新徳之島発電所の海岸(キジ)の磯でも見られる。ユイの館や図書館の芝生でも見られることがある。その他、徳之島町亀津の大瀬川で干潮時に見られる。
観察できる場所干潟、磯、牧草地、芝生、サトウキビを刈った後の畑

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