ホトトギス

ホトトギス ( Lesser Cuckoo )

名称(ヨミ)ホトトギス
中分類カッコウ目
小分類カッコウ科
形態ハトよりひとまわり小さく、ヒヨドリと同じくらい。頭から翼、背にかけて青みがかった灰色。腹は白く、細い横しまがある。目の周りには黄色いアイリングがある。尾羽はタカ類にに似て、白黒のまだらに見える。雌雄同色だが、メスのなかには全体に赤茶がかった色の赤色型もいる。

※カッコウ科の多くが、小型のタカ類、ツミやハイタカに似ているのは、託卵(たくらん)する際に、親鳥を追い払うのに都合が好いと考えられる。
生息種類旅鳥
概要【分布】
夏鳥として全国に渡来する。営巣せず、主にウグイスに託卵し、徳之島では夏にウグイスが繁殖しないため、通過するのみである。

【生態】
親は子育てをせず、ウグイスの巣に卵を産みつける。ウグイスより先に孵ったホトトギスの雛がウグイスの卵を巣から落とし、すり替わることでウグイスに子育てさせる。親のさえずりは「ホッキョッ・キョキキョキョ」で、ホトトギスの名は声に由来するが、「テッペンカケタ」や「特許許可局」と聞きなしされる。主に昆虫やその幼虫を食べる。徳之島では、5~8月に声が聞かれるが姿は滅多に見られず、秋の戻りの通過時は鳴かないため、更に発見されにくい。春の渡りの際に雄が鳴くのは、雌とはぐれないためと考えられ、雄の声に反応して飛ぶ雌の姿が見られることがある

ちなみに、特許許可局は存在せず専売特許所、特許局、特許標準局などを経て、現在は特許庁となっている。

【島内の目撃情報】
集落、海岸から山まで、ほぼ全島に飛来するが、通過するのみで居つくことはないため、見るのは難しい。反面、声はよく通るため毎年聞くことができる。ほか山間地では、カッコウやツツドリの声も聞かれる。
観察できる場所ほぼ、島内全域

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