フルグィンゴウイジュン(アミアレゴ-)

中分類水源地
小分類イジュン
遺産名(ヨミ)フルグィンゴウイジュン(アミアレゴ-)
資産概要松原西区字古ゲンに所在する泉で、別名アミアレゴとも呼ばれている。2m程の高さの平たな岩の割れ目から水が湧き出しており、その側にはウ-シク(アコウの木)の巨木などが自生し、木を切ってはいけない場所として伝えられている。泉の由来についての伝承が次のように残っている。「琉球王国時代、王は度感に三人の兄弟を遺わし、一番上の兄は学問を教えるよう亀津に、二番目は農業を教えるよう島尻(伊仙)に、三番目は漁法を教えるように松原に勤めさせた。三男は、後古玄の武原家に住み、毎日網を肩にあけて魚取りに出かけ、村人にも漁法を伝え、たいへん喜ばれた。海から帰ると、フルゲンゴウイジュンの下で網を洗い、そばの草原で乾かした。そのため、村人はこの場所をアミアレゴ-(網洗い川)、網干し場(アミフシド-)と呼ぶようになった。三男は琉球に帰るとき村人を集め、『この泉は集落民の守り神であるから、皆で心合わせて拝み祭るように。』と言い残して帰った。泉の側にある地蔵は昭和55年に、安置されたもので、地蔵の側には仏像形をした自然礫が3点置かれている。一部の地域住民によって旧暦の4月と8月に拝みが行われている。   また、フルグィンゴ-イジュンは武原家の本家が年ニ回サラエ(泉内のヘドロを除去する)を行っており、サラエを行う日は、初めにお祈りを行う。その際「首里乃太主神様 ウメッシャ神様 村人を守り給え 家内安全で災難火災に遭わせないで下さい」と祝詞を唱える。また、神様が海からフルグィンゴ-イジュンにやってくるという伝承が松原集落で残されている。

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