海からの方が、全体観がよくわかる

ムシロ瀬

中分類海岸
資産概要南国では珍しい、花嵩岩が露頭した海岸線。与名間~手々にまたがる海岸線に、1キロあまりに続く奇岩群は壮観である。平成29年3月に展望デッキと遊歩道が完成した。12~3月にかけてザトウクジラの回遊があり、噴気や体の一部が波間に見える。

吉満義志信 著「徳之島事情」には「与名間村西岸におよそ東西八十間(約150m)南北六十間(約100m)岩盤石ありて、その岩の上は平たんにして、あたかも莚(むしろ)を敷きたるが如く一面になりて、土人これを莚瀬(むしろぜ)という。そしてその近傍には奇石怪岩重畳して、東の一面は山に接し、他の三面は海に臨み、実に風景絶佳なり。」と形容している。また今井貞彦博士は「海岸線は断崖、絶壁等変化に富んだ景勝地として興味がある。海中のサンゴ礁はあまり発達していないが、海の透明度は高く、生物相も豊富であり、波浪はやや高いが、風光明眉で、陸上公園としての景観もよく海の変化とともに、りっぱな公園となるだろう。」とある。

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